平成4年式、走行キロが16万キロのランドクルーザーをお預かりしました。




エンジンオイルが減っていくので変だなぁと感じられていたお客様、
ちょくちょくオイルは補充されていたのですが、「走行中に突然止まってしまった！！」
との事で当社に修理のご依頼をいただきました。

おそらくエンジンの不具合ではないかとのことで、
エンジンを降ろし分解します。

エンジンのシリンダーに不具合が見つかりました。
シリンダーヘッドとシリンダーブロックがこちら↓





オイル下がりの為にシリンダー内で異常燃焼があり、
ピストンとシリンダーヘッドに焼き付きがみられました。

これは大変です！
同じ型の正常なエンジンと取り替えできれば良いのですが、
新品や中古のエンジンを探しましたが見つかりません。
もう、このエンジンを修理するしかこのお車を直す方法がありません。

まずは、異常燃焼によりガタガタになったシリンダーヘッドとシリンダボーリングの研磨が必要です。
研磨ができるかどうか専門の業者さんに相談しました。
幸いにも研磨が可能とのお返事がありました。

そしてエンジンの部品交換が必要になった場合、
部品が全部揃うかどうかを
メーカーさんに問い合わせたところ、
在庫があるとのお返事をいただき、
これなら大丈夫かも！と、修理スタートとなりました。

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外注先の業者さんより、シリンダーの修理が完了しました。

いよいよエンジンを組み直します。
なんでも器用にこなす整備士さんですが、
エンジンの組み立てとなると・・・普段していない仕事であり、
少しでも狂いがあってはならないので緊張の連続だったそうです。
それでも無事組み立て終了しました。




このほかに、ターボの交換をはじめ、
タイミングベルト、ウォーターポンプなどを交換します。

エンジンを車に戻していきます。
これもまた緊張の作業です。

吊り上げたエンジンを、エンジンルームに向けて
整備士さん同士、
「もうちょっと右！」
「そう、オッケー、そのまま降ろして！」

などと頻繁に声を掛け合っています。







エンジンルームに戻した後は
次々と配線を繋げるなどの作業をします。

無事エンジンが作動し、試乗したところ快適な走行となりました。

今回はエンジンをオーバーホールするという大変な作業でした。
研磨してくださる専門業者さんと、
部品が運良く揃った事で奇跡的に修理ができて、
お客様はとても喜んでくださいました。

これからもお客様のご期待にお応えできるよう、
精進してまいります。

お困り事はお気軽にご相談下さい。